デビルマン、ピアノマン、ラーメンマンなど世の中にはいろいろなマンがいると思うが、満を持してビックカメラマンここに登場である。
こんにちはー
「満を持して」という言い回しの使い方にあまり自信がないが、そんな感じでとにかく登場したビックカメラマン。ビックカメラの袋で仕立てたスーツを着ているのが特徴だ。
さらに詳しくビックカメラマンついて解説してみよう。
しっかりした紙という素材の特性上、スーツの着脱はかなり難しい。普通の上着のつもりで羽織ろうとしてもうまくいかない。乱暴に着ると破れそうになるのだ。
ビックカメラマンになると、布のなめらかさのありがたみがよくわかる。
通気性がものすごく悪いため、汗をかいてメガネもずり落ちがち。そんなメガネを直そうとして自分を知るビックカメラマン、肘を鋭角的に曲げることができないのだ。
無理に曲げようとするとやはり破れそうになる。結構デリケートなのだ。
このあたりでマンとしての能力は非常に乏しく、単なる困った人だなという感じがよく伝わると思う。
前述した通り、通気性が非常に悪いビックカメラスーツ。とても暑く身動きもとりづらい。この季節には合わない服装だと思うが、冬は冬できっと寒いと思うので、特にふさわしい季節はないと思う。
メリットとして挙げられるのは、ビックカメラの袋と一体になった満足感たけだ。
全体的に自分のことで精一杯で、正義のこととかは気にする余裕がないビックカメラマン。正義を守ることは他の誰かに任せて、世の中の平和の象徴のような者でありたいと思う。
玄関の姿見の前に立つと、写っているのはビックカメラマンとしての自分。改めて違和感と根拠のない喜びとが交じり合った気持ちになる。
そんな微妙な気持ちのまま、玄関のドアに手をかける。近所の人の目に気をつけて、外に出てみよう。