油屋騒動
映画「千と千尋の神隠し」に出てくる「油屋」を彷彿とさせるという意見も聞かれる建築ですが、宿までのタクシーで、運転手さんが「油屋騒動」という刃傷事件を教えてくれました。
三大妓楼のひとつ「油屋」で起きた色恋沙汰。金持ちのボンボンが、嫉妬に狂って遊女お紺(当時16才)をバッサリ切ったのが……「ここここっ!ちょうどこの辺!」(運転手さん談)なんの情緒もない十字路を指されても……。
のちにその事件の正しいあらましを知りましたが、ボンボン医師の狂気の沙汰からなんとか逃れたお紺さんは、一挙有名人に。そんなヒロインをひとめ見ようと「油屋」には全国から人が集まったそうです。「ここここ!」とはいったい……。 |