一昔前に「北京原人」という映画があった。遺伝子をアレコレして北京原人が現代に蘇るという話である。
その映画で知ってるのはそれだけだから詳しいことは分からないが、北京原人は道具を作ったのだろうが。現代と古代では環境が違うから、身近な場所で材料を集めて石器を作ることは出来ないかもしれない。だからといって北京原人が石器づくりセミナーとかに出てても嫌だ。
北京原人が蘇ってから困らないように、そこらへんの石とか枝で石器が作れるかやってみよう。
(text by 小柳健次郎)
庭で探す
最初に道具を作った原始人は、住んでるところにあった手ごろな石とかをいじくってる内に「これって使えんじゃね?」みたいなことになったんだと思う。
そういうわけで庭から材料を探してみた。
幸先よく?材料が見つかったのでこれで石斧を作ってみたいと思います。
さすがに紐は見つからなかったので市販の紙紐を使いますが、髪の長い方は自分の髪の毛を使ってみましょう。そのほうが呪いの力みたいなものが宿りそうですし。
かなり予想できたことだが小さ過ぎる。結び方も適当だ。やはり近代化の進んだ現代、庭で石器の材料を探すのは難しいようだ。原始の方はお気をつけください。
森で探す
原始人といえば森でしょう。探検ものの番組だと、最後に棍棒を持った原始人みたいなのが後姿で森の奥に去っていく映像というのが定番なんだから。文句なく「森=原始人」である。
立派な枝を見つけた。
立派な石も発見。
さすがに森だけあってでかい枝や石がごろごろしてて石器の材料には困らない感じだ。石器を作るならずばり森です。原始の方に役立つ情報を提供できてうれしい。
出来た石斧はずっしりとして、その重みに人類の歴史を感じた。
これなら豚ぐらいは狩猟できるんじゃないかと本気で思ったが、ちょっと振っただけで石が落ちた。
現代の石斧は「簡単に着脱可能」なのだ。すごい。