緊張の講義がスタート
授業形式で中川さんの写真講座がスタートした。まず「写真とは」と「人はなぜ写真を撮るのか」の二題から始まる。
以下中川さんの講義より。19世紀初頭、フランス人のニエプスさんが光を画像として残すことに成功した。これが写真のはじまりだといわれている。時代は流れて、ヨーロッパで技術的に成熟した写真機が日本に入ってきたのが江戸時代。当時の侍たちは写真を撮られるときに手を懐にしまっていたのだという。これは写真に手が写ると手が大きくなると信じられていたためらしい。中川さんは休日に図書館へ通い、当時の古写真を眺めては「おお、こいつも手を隠していやがる」などと楽しんでいるのだとか。独身写真家のモノクロな日常だ。 |