あまりニュースにはなってないが、先月、レインボーブリッジの下にトンネルが開通した。
でも人が通るトンネルではない。
水道を通すためのトンネルなのだ。先日、その施設見学会が開かれた。ふだんは人が通れない場所、そして、トンネルというダブルで心惹かれる場所である。
予想通りの雰囲気でした。
(林 雄司)
インターネットみたいなことを作っていた
東京の上水道は1カ所が破損しても別の経路から送水できるように整備をしているそうだ(くわしくはこのページを見てください)。電気や通信ならばそういうバックアップ体制もわかるが、水道のような物理的にでかいインフラもそうなっていたとは。
今回の見学会の対象のトンネルもその一部である。
こんなところに道路通っていたら便利かも、と思うがこれはあくまでも水道用だ。
ゆりかもめで豊洲あたりを通るといつも工事中でなにを作っているのかと思ったけど、こんな秘密のトンネルを作っていたとは(注:特に秘密ではありません)。
トンネルらしいトンネル
工事用のエレベーターで降りた先にあったものは…、トンネルだった。いや、施設見学会なのでトンネルがあるのは当然なのだが、そのたたずまいが予想を上回るトンネルらしさだったのだ。
共同溝の見学会や首都高速の見学会ではトンネルといっても壁がコンクリで天井も高く快適だったりしたが、水道用はさすがにストイックである。トンネルの内径は2.4メートル、おとなが立ってちょうどいいぐらいである。
ちなみにここは地下50m、約15階建てのビルが入る深さだ。この工事用のエレベーターができたのは最近で、それまでは工事関係者は階段で上り下りしていたという。
「休憩のたびに登ってました」
とのことだが、15階も階段を登ったり降りたりしたら休憩にならないと思う。
ではトンネル内部に入ります!