前述したようにニセ熊は作るのにとても手間がかかる。なにせ販売できるほど大量のニセ熊を作るには何日間も煮込み続けなくてはならなかったという。天然ガスのわき出すこの地域ならではの製法といえるだろう(参考記事;庭がガス田)。しかしそのあいだ部屋中にキハダの黄色い蒸気が充満し、鼻の穴まで黄色くなったのだとか。
こんな面倒くさいこと、いまの人たちはやりたがらないだろう。ドラッグストアへ行けば太田胃散売っているのだ。
しかしこういう伝統文化に守られた薬というのは実はさぞかし効くのではないか。僕はかねてからの胃痛持ちなので試せるものは試してみたいのだ。 |