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ある春の日、電車に乗って
電車に乗ってやってきたのはとある海岸。ここはたくさんの天然アサリが採れるということで有名な場所だ。僕は潮干狩りは初めてなのだが、漁業ライター玉置さんに「この時期ならざくざく採れますよ」と聞いてうかれてやってきた。 |
バスみたいですが、電車です。 |
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右も |
左も、人だらけ |
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すると浜はえらいことになっていた。夏場の海水浴シーズンを彷彿とさせるほどの人ゴミだ。大潮の干潮に合わせて平日の昼間にやってきたのだが、これが休日だったらさらに大変なことになっていただろう。 |
老若男女、貝を捕る |
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今回は企画の趣旨の都合上、あと一人ライター工藤さんにも同行してもらった。ちなみに二人とも貝とか漁とかに関しては全くの初心者だ。
その証拠に僕たちは浜に着いたとたん、何かに気がついた。
そう、格好が場違いなのだ。
すでに掘っているいる人たちはみな膝上くらいまで水に入っている。僕と工藤さんは潮の引いた浜で濡れずに貝を掘るつもりだったので完全にドライな格好で来てしまった。 |
気合い入っている人ばかりだ |
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完全になめていた人(僕も) |
靴、街履き |
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しかしすでにそれ以外の準備はできているし、ちょうど潮の引き時を選んでやってきているわけで。工藤さんにも有無を言わさずやってもらうことにした。靴なんて脱げばいいんですよ。
今回使う道具は至ってシンプル。クマデとざる、のみ。
おっと、上になにか針金みたいなものが写っているがあれはなんだ。まさか |
今回使う道具 |
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そう、ダウジングだ。今回はこれで地中に埋まった貝をピンポイントで捕獲しようという寸法だ。全然ずるくない。ハイテクな漁には魚群探知機だってつかうだろう、それと同じだ。
僕はダウジングを盲信しているのだが、果たしてこれがどのくらいすごいものなのか、今回は定量的に実証するチャンスでもある。僕はダウジングで貝を大量捕獲、感覚のみで戦う工藤さんの釣果を完全に圧倒。これがシナリオだ。 |
待ってろ、貝 |
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ダウジングありの場合
それでは早速始めよう。制限時間を決めて一人ずつ浜へと漁に出ることにした(一人は撮影係)。漁は二度行いその合計にて勝敗を決める。公平なルールだ。
ではまずはダウジングを使った僕の漁から始めたいと思う。 |
いざ、貝の待つ浜へ |
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慎重に慎重に歩くと |
あるところで針金が開く |
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L字に曲げた二本の針金を地面と平行に持ち、意識を集中させて砂浜を歩くこと数十秒、はやくも針が元気よく反応してくれた。僕を裏切らないかわいいやつ。すぐさましゃがんでそこを掘る。すると・・
出た。
やっぱりだ。小降りではあるが性格の良さそうなアサリが捕れた。一掘り一匹だなんてすごい効率がいい。いいぞ、ダウジング。この調子でどんどん掘って圧倒的に勝利したい。 |
ここほれワンワン |
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なんと! |
的中だ |
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針金を手に浜を捜索、反応したところにしゃがんで砂を掘る。これを繰り返す。針金が反応した場所からは8割方貝が見つかった。やはりダウジングは正確に貝に反応しているのだ。工藤さんだって負け戦はしたくないだろう。これはもう勝利宣言してもいいのではないか。 |
この調子でどんどん歩こう |
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お、また反応したぞ |
ワンワン |
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しかし人の持つ潜在能力を頼りにおこなうダウジングには集中力が不可欠である。怖い顔をした男が針金を手にふらふらしているのは今写真で見るとちょっと怖い。あのときはあまり感じなかったが、他からものすごい見られている写真がいくつかあった。あの子供たちは今度来るとき絶対針金持ってくるね。 |
なんて順調なんだ |
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集中していれば |
子供の視線なんて案外気にならない |
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そして10分が経過した。釣果はこんな感じ。どうだ、なかなかのものではないか。どうかね工藤さん、あなたはダウジングなしでいくつ捕れるのかな。 |
どうだ、この成果 |
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