ロケット打ち上げの手順
打ち上げは朝9時から夕方5時まで15分おきに打ち上げられる。平成15年は33個だった。
1.説明
打ち上げ前にロケットの説明が行われる。
昔ながらの製造法にこだわった、発射音を聞いて欲しい、上空でふたつに割れてなかから出てくる仕掛けに注目して欲しい、など流派ごとに特色がある。
2.口上
そしてそのあとが口上である。
「とざいとーざい」から始まる口上は、奉納者の名前、なにを願うかを浪々と歌い、「椋神社にごほうのうー、ごほうのうーーーー」で終わる。願いは五穀豊穣から、吉田町の発展、景気回復、世界平和から交通安全までいろいろだ。交通安全を祈ってロケットを飛ばすのだ。
この伝統的な口上とロケットのアンマッチが魅力である。
3.点火・打ち上げ
ごほうのうーーーーーとなったところで点火、ゴオオオオオオとロケットが打ちあがる。
さっきまで口上を述べていた人がそのままのマイクで「いけえええ!そらっ!とべえええ!」とロケットに叫ぶ。
これはしきたりではなく、つい興奮して叫んでいるだけだと思う。日本のロケット開発に足りないのはこういうパッションかもしれない。
4.パラシュート
上空300メートルから500メートルまで上がったロケットは上空でパラシュートが開き、ゆっくりと降りてくる。パラシュートに下げられた仕掛けは煙をはき、パラシュートの周囲に火がついているものもある。
パラシュートを開くタイミングでも「それええ!ひらけえ!もうひとつ!」と叫んでいる人もいる。
パラシュートはゆっくりと山におち、観客からは拍手が沸き起こる。そして5分ほどすると別のロケットの説明が始まり、口上、うちあげ、拍手。これが朝から夕方まで30回以上繰り返される。
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