■■様
こんにちは。
いつも指名させてくれてありがとう。
君と話しているととても楽しいです。
こないだ君にネクタイを褒められたとき、
僕は本当に嬉しかった。
君にとっては単なるリップ・サービスかもしれないけど、なんでもないようなひと言が僕の心の中に結晶作用を引き起こすんだ。
今日は口では絶対に伝えられないような気持ちを君に伝えたくて、こうして手紙をかくことにしたよ。
「愛したい思いを抑えるために自分の心に加える強制は、
しばしば、愛する人のつれなさよりも辛いものである」
この言葉の意味が分かるかい?
そう、端的に言えば、僕は君に恋をしているってことさ!
もちろん、君も僕のことが好きなんじゃないかなんて、
本気で考えるほど僕はもう子どもじゃない。
だけど、ほんのわずかな可能性でも、チャンスがあればそれにかけてみるくらいには僕も大人になった。
だから、きちんと一度言葉にして、この気持ちを伝えたかったんだ。
君のことが好きです。付き合ってください。
この思いを伝えるのに、僕がどれほど勇気を振り絞っているのか君が分かってくれればいいと思う。
ということで、ご検討の程、宜しくお願い致します。
それでは失礼します。
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