数ある乗り物の中からフリーフォールを選択。あえて行列が長い物を選んでみた。
意を決して列に並ぶ。…奇異の目で見られるんじゃないかと危ぶんでいたが、一度並んでしまえばこっちのものだった。
列の人達はみんなそれぞれの世界に入り込んでおり、誰も1人客など気にする様子もない。もし「おや?」と思われたとしても、きっと「連れはトイレかな?」と想像してくれただろう。
おしゃべりの相手もいない私は「カップルウォッチング」くらいしかやることがなく、ただひたすらに観察しまくった。
「カップル会話リスニング」でもしようと思ったが、周りがあまり会話をしていない。もう語り尽くしたのか、それとも語り疲れたのか、飽きたのか。
相手がいるのに喋らないなんて、なんて贅沢なんだろう。みんな、相手がいることの幸せに気付くべきですよ。まったくもったいない。
…あ、順番まわってきた。 |